特集 - C.ドビュッシー没後100周年
フランスの偉大な作曲家クロード・ドビュッシーが1918年3月25日に世を去り、今年2018年で100年です。
古典的な和声法にとらわれず、より自由な音の響きを重視した作風は、「印象主義音楽(印象派)」と呼ばれました。代表作としては、管弦楽曲「牧神の午後の前奏曲」「海」、オペラ「ペレアスとメリザンド」、ピアノ曲「子供の領分」「版画」などが上げられます。
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ドビュッシーのハープ作品
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ドビュッシーは、ハープ独奏で演奏するための作品こそは書きませんでしたが、ハープが重要な役割をもつ重要な曲を3つ残しました。
・神聖な舞曲と世俗的な舞曲
・ビリティスの歌
・フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ |
神聖な舞曲と世俗的な舞曲 (Danse sacree et danse profane)- 1904年
編成:独奏ハープ,弦楽合奏
独奏ハープと弦楽合奏のためにドビュッシーが書いた唯一の曲です。
当時、プレイエル社が開発した新たなシステムのクロマティックハープを普及させるため、ドビュッシーに作曲を依頼した曲です。クロマティックハープは、演奏を容易にするために半音階で弦を張ったハープです。当時は注目されましたが、結局このハープには、音量、重さなど多くの課題があったことから普及はしませんでしたが、楽曲そのものはハーピストの重要なレパートリーとして演奏されています。
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神聖な舞曲と世俗的な舞曲 / C.ドビュッシー(Hp.Pf.) |
独奏ハープとピアノ用の楽譜です。弦楽合奏の箇所をピアノにアレンジしているので独奏ハープだけでなくピアノ奏者にとっても弾くのが難しい楽譜かもしれません。 |
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ヒナステラ:ハープ協奏曲 / アナイス・ゴドゥマール |
フランスの若きハーピスト、ゴドゥマールによる演奏です。2012年イスラエルハープコンクールの優勝者による演奏は必見です。 |
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ビリティスの歌 (Chansons de Bilitis) - 1900年
編成:朗読 , フルート 2 , ハープ 2 , チェレスタ
ドビュッシーの友人でありフランスの詩人ピエール・ルイスによる散文詩集『ビリティスの歌』のための付随音楽です。「パントマイムと詩の朗読音楽のための音楽」という副題がついていることから公演用のための音楽として、朗読(パントマイム含む)とフルート、ハープが各2台、そしてチェレスタという珍しい編成で作曲されましたが、実際にはこの編成での演奏はされなかったようです。
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ビリティスの歌 / 野勢善樹(Fl.) 長谷川朋子(Hp.) 大野かおる(Va.) |
邦人演奏家による録音としては珍しい1枚です。オリジナルの編成ではなく、フルート、ハープ、ヴィオラでの演奏です。ここで紹介した「ビリティスの歌」を作曲後、ドビュッシー本人による改作 ピアノ連弾の「6つの古代碑銘」をさらにアレンジしての演奏です。 |
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フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ (Sonate pour flute, alto et harpe) - 1915年
編成:フルート , ヴィオラ , ハープ
ドビュッシーの最晩年の作品の一つ。3楽章からなるこの曲は、美しくもはかない、そして色彩が豊かな曲です。
晩年に6曲の楽器のためのソナタの作曲を計画していたドビュッシーですが、1918年にこの世を去り、この計画は3曲目となるヴァイオリンソナタまでとなっていましました。ドビュッシーの最高傑作の一つと言われ、多数録音が残されています。
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フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ |
オリジナルの編成での楽譜です。まわりにフルート吹き、ヴィオラ弾きがいたら是非チャレンジしてもらいたい名曲です。 |
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ピエール・ジャメとピエール・ジャメ五重奏団(2枚組) |
なんとこの曲を初演したハーピスト、故ピエール・ジャメによる演奏が収録されている聴く価値の高いCDです。ドビュッシー以外にも多くのフランス人作曲家の曲が含まれています。 |
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ドビュッシー本人によるハープの作品は上の3つにはなりますが、のちに多くの人々によりドビュッシーの楽曲はハープで演奏できるようにアレンジ(編曲)されました。
「月の光」や「アラベスク」、「亜麻色の髪の乙女」などドビュッシーの流れるようで美しいメロディーがハープにはぴったりですね。
楽譜では、とても簡単なものからプロでも難しいと思わせるようなものまでありますし、CDにも録音が多く残されています。是非、この機会にドビュッシーの音楽に触れてみて下さいね。
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